【SXSWに行ってきた】結局何が一番面白かったの?#VR編TOP3
お久しぶりです、ばんちです。
3/10~3/18にかけてSXSWに行ってきたので
その時の様子を3回くらいに分けて
書いていきたいと思います。
SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)とは?
毎年3月に開催されるフェスティバル。
今や「スタートアップのパリコレ」とも言われる、
最新技術のショーケース。昔twitterがここのピッチで賞を取り一躍有名になったことで、このフェスティバル自体も注目されるようになった。
しかしその起源は音楽祭にあり、時代の変化に連れて最新技術のトレードショーなどもこのフェスティバルに組み込まれていきました。
現在はセッション・ピッチ・トレードショー・ゲーミングショー・フィルム・ミュージックなどの要素に分かれてオースティンのダウンタウン全体がフェスティバルの会場となり行われています。
今回はVR編!面白かったものTOP3
ちなみに、みなさんはVRってしたことありますか?
私は何度かしたことがあったけどこんなに毎日大量のVR機械を見かけるのは期間中が初めて。
しかもmercari R4D(研究チーム)のVR・ARチームの視察に同行させてもらったため、毎日どっぷりそれらに浸かってました…!
特にVRの合言葉として「没入感」というものがあって、どれだけVRグラスの中の世界に入り込めるかというのがポイントになってきます。期間中VRを使用した「没入感」がかなり高めなものがあったので紹介します。
3位 Groove Cather -Vizmoo
こちらは音楽と画面に映るシグナルに合わせて体を動かすゲーム。目にはVRグラスをつけて、両手にリモコンを持って、画面に映る合図を見ながらスマッシュしたり、くるくる回るシグナルに沿わせて手を動かしたりします。
結構難しくて、3分くらいのゲームは簡単に終わっちゃう。太鼓の達人のVR版で動きも拡張された感じかな?単純にすごく楽しかったのでお家でもやりたい。笑
あとは他のVRの画像に比べて使われている色が少なく、背景も黒だったのですごく没入しやすかったです。とってもうるさい会場でしたが音楽と目の前のシグナルに負うことに夢中になって自分だけが異世界にいるような気持ちになりました。
(とはいえこれは2年前からあるとか…)
2位 EXPLORE Moon to Mars -NASA
NASAでも実際に使われているこのVRのリアル感はかなり高かった!これもリモコンを両手に持ってVRグラスをかけて、宇宙船の周りをぐるぐる見て回るVR映像だったんだけど、思わず足がふらつくほど、まるで自分が本当に宇宙にいるのかのような気持ちになった。
とはいえ私は実際に宇宙に行ったことはないし、リアル感といっても「自分が想像する状態にかなり近い状態」というだけで「現実に近い」わけではない。
気軽に体験できないような世界を「リアルだな」という実感を持ちながら体験することができるVRは訓練なんかにはとても需要があるのかなと思いました。でも実際に宇宙服を着て手を開いたりバーを持ったりするのはかなり違うと思うので、リモコンではなく手の動きと連動するようなリモコンやグローブがあればもっといいなあとか。
1位 INFINITY Treadmill - Blue Goji
これはもう最高に楽しくてめっちゃ疲れた!!!!!!!!!!笑
VRグラスを使ったランニングマシーンなんだけど、一言でその内容を表すならマリカー(自分が走ることで動くエンジン・リアルに崖から落ちるバージョン)といったところでしょうか。マリカー好きな人にとってはたまらないアクティビティ。無論、私もマリカーに小学生から大学生まで入れ込んだ(っていったらおおげさだけど)人間なので大興奮。
ただ、走れば走るほど速くなるシステムのおかげで、負けず嫌いな私にとって自分の体力の限界と勝ちたい欲がせめぎ合いが起きる。最初に飛ばしすぎた結果、第3ラップくらいでふらふらになってました。。。限界を迎えた足に鞭を打ちながら車を走らせ、それでコントロールが効かなくなり二回も崖から落ちた。。。それもまたリアルで普通に叫んだ。。。。。
(会場にいた知り合いに見られていて「きゃっきゃきゃっきゃしてるとこ見たよ」って言われて恥ずかしかった。)
とはいえこれがあれば毎日でもランニングマシーンに乗りたいし、対戦ももっと楽しくなるのではと思いました。またしたい!!!
走れば走るほど速く走れるこのゲームも、体力や年齢に関係なく誰もが楽しめるマリオカートもどっちもいいなあと、改めてゲームの良さに気づけたとてもいい時間でした。
まとめ
以上、私的VRで面白かった展示TOP3でした。
共通項を洗い出すとVRで没入感が出るものは
- 映像の鮮明度よりも夢中になれるアクションがあること
(能動的な動作を求められるもの) - 自分の想像を超える異空間の映像を見ること
この2つかなと思いました。
映像が自分の目の前でひたすら流れていくものや、映画などは途中で飽きてしまった。最初はすごいなあと思うのだけれど、この360度分の映像を作る労力と、出せるエンターテイメント性が釣り合っていないかなあと思いました。
とはいえVRを体験している間の私の口は常に空いてるので
没入感あるのかな。笑
ちなみにこれはIntelのブースで体験した月面探索VR。写真の車に乗って月面にある岩の成分を調査することがテーマのVRで、車も実際に動いて楽しかったのですが、車の動作はもう決まっていて、自分が能動的に動かせるわけじゃなかった。やっぱり「能動的にアクションを起こす」ということが没入感にはすごく大事な気がするなあ。
面白い、見せ方も上手い。だけど…?
メルカリチームの専門家たちは「全部面白いし、見せ方も上手いけど、何だろう。想像できちゃうんだよね。。。」と言っていました。今年は去年に比べVR系の展示も少なかったこと。
確かに私も素人だけど「想像できない面白さ」を持っているものはなかったのが印象です。なんとなくやらなくてもこんな感じかな?って説明を聞けばわかる。VRの研究も限界を迎えているらしいのでここからどう発展するかがこれからの鍵になってきそう。
あと「没入感」だけをキーワードにするなら大画面8Kテレビでも十分それを感じられたなあ。加えて1人だけゴーグルをするのではなく、みんなが同じ画面を共有することで起きるインタラクションもあるので個別に没入する世界よりみんなで同じ世界に没入できる方がいいなとか思ったり。(参考↓)
引き続き、様々な未来図が語られたセッション編・多種多様なカルチャーが渦巻くインタラクティブ編など数回に分けて、また、私が行くことになった契機についても書いていこうと思います!
2019/03/19