ベーグルと私
気づけば半年以上も更新していなかったこのブログ。
なんとなく書き留めておきたいと思ったことがあったので更新する。これは半分フィクションのようなお話し。
今朝、ベーグルを食べていたんだけど、ある人のことを思い出した。
いや、正確にいえば「その人が好きだから私もベーグルを食べていた」かも。
とてもベーグルが好きでずっと「んーベーグルが食べたい」といってるような人。
しばらくその人との思い出に浸りながらベーグルを食べていたんだけど、その場所は私が初めて海外の友達と2人だけの旅行へ行く計画を立てた場所でもあった。
食べ物と、場所。
他にも何か思い出を呼び起こすきっかけになるような要素ってあるかな。
「初めての恋」はきっと忘れないけど、思い出すタイミングっていうのは結構少ない。それは出来事ベースで、その出来事は二度とおこらないからかな。
物理的なものは普遍的に存在していることが多いし、それを見ることで、その場所に行くことで、その思い出が想起されやすい。
よくドラマや映画で「この場所はあの人との思い出がありすぎて辛い」なんて恋人と別れた主人公が泣き出すシーンがあるけど、その場所に行くだけで状況全く違うのにいろんな思い出が溢れるから不思議だよね。
というわけで、誰かが好きだった物とか、誰かと一緒に行った場所っていうのは記憶を掘り起こすきっかけになる。そのきっかけがたくさんあればあるほど頭の中はそれでいっぱいになる。
頭の中がそれでいっぱいになるということはその人が好きだと勘違いしてしまうことだ。
アメリカには、というか私の日常生活の周りにはベーグルがありすぎて困る。早く私の記憶から出て行って欲しいのに、ずっと頭の中につきまとう。もう考えたくないのに。
でもベーグルを楽しい記憶が思い出されるから見かけると少し嬉しい。
少し憎くて愛おしいベーグル。
私はこのベーグルに紐づいた記憶をいつ忘れるのかな。
2019/11/20